スマホ不正疑惑で、田丸九段は疑問を感じている
三浦九段のスマホ不正使用疑惑の余波で、田丸の竜王戦の対局が読売に掲載: 田丸昇公式ブログ と金 横歩き
ただ三浦九段の名誉と棋士生命に関わる重大なことを、常務会がわずか1日で決定したことについては疑問に感じています。
結果的に将棋界と棋士のイメージが悪くなりました。今後は真相の究明が大事だと思います。
上記ブログより引用。
この問題の結果、こんな事が起きました。
竜王戦を主催する読売新聞社は、挑戦者決定戦3番勝負(丸山九段―三浦九段)の観戦記の掲載を見合わせました。
そして私こと田丸昇九段と近藤誠也四段の竜王戦の対局を、10月14日から掲載(8譜)することにしたのです。
竜王戦7番勝負が開幕する時期に、6組昇級者決定戦の対局が掲載されるのはもちろん異例のことです。
田丸九段は竜王戦で負けると、引退になってしまいます。
ぜひ、有終の美を飾ってほしいです。
三浦九段の出場停止を支持する棋士は少ない?
今回は棋士が意見を言わないように一方的なお願いが来ているので意見を言う人は少ないですが、棋士の井戸端会議では三浦九段の出場停止に賛成する意見は全く聞きません。
— 渡辺正和 (@masakazu_930) 2016年10月23日
このTwitterの記事を見ている限り、今回の三浦九段の年内出場停止について、多くの棋士が疑問を持っている可能性がありますね。
棋士の大半は今、このような状況ではないでしょうか。また、関係者以外の棋士に、あまり情報が流れていないようにも感じています。
ここ一週間いろいろな方に話を聞いているが意見も人それぞれでバラバラです。
— 阿久津主税 (@rsopx4U0BRTMQBx) 2016年10月22日
自分も今後の進展を見ながら柔軟に考えていこうと思います。
三浦九段は怪しいところがなかった?観戦者より
盤側で見た記憶と、当時のメモを振り返りました。対局は8月末で、三浦先生は残暑が厳しいのにひざかけをして、ウールのセーター。
丸山先生も出前を二人前頼むなど、いつも通り普通じゃなかった。対局者は一般の人から見たら、言葉は悪いですが、みなさん挙動不審と言ってもいいと思います。
対局に臨む心境はとても非日常なもので、なりふり構っていられません。
対局者が席を立つのもいつものことで、自分の手番でもよくあることです。
私はむしろ、丸山先生の離席が多いと、メモに書いていました。
この記事を見ると、本当に三浦九段が体調が優れなかった可能性も高いなと。
観戦者の意見なので、客観的な意見だと思っています。
逆を言えば、もし、これで、三浦九段が不正をしたという確固たる証拠がなければ、将棋連盟や渡辺竜王側に処分や何らかの責任が出てくるかもしれません。
疑惑の竜王戦挑戦者決定戦、三浦九段 vs 丸山九段の棋譜まとめ
丸山忠久 九段 vs. 三浦弘行 九段 第29期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第1局 - 無料の棋譜サービス 将棋DB2
三浦弘行 九段 vs. 丸山忠久 九段 第29期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第2局 - 無料の棋譜サービス 将棋DB2
三浦弘行九段 vs. 丸山忠久九段 第29期竜王戦挑戦者決定三番勝負 第3局 - 無料の棋譜サービス 将棋DB2
ちなみに疑わしい局とされているのは、2局目、3局目です。
結果的には2勝1敗で、三浦九段が勝ち、挑戦者となりましたが、不正疑惑により、丸山九段が現在、竜王戦を戦っています。
ただ、この決定は丸山九段は疑問を持っているようです。
三浦九段が不正を行ったとする明確な証拠を示さないまま、連盟が処分を下したこと。
反対に、三浦九段の指し手とコンピューターソフトの指し手の一致率が高いという事実を現状では根拠としていることについて、名人経験者の丸山忠久九段(46)らから疑問の声が上がったという。
対戦者の方から、不正はなかったのでないかという声はかなり大きい気がしています。
佐藤天彦名人は貴族
将棋界では、有名な話ですが。
佐藤はベルギーのファッションブランドであるアン・ドゥムルメステールを愛し、クラシック音楽のコンサートに行き、中近世ヨーロッパの耽美な雰囲気への憧れを口にする。
そんな佐藤を、棋士仲間や将棋ファンは「貴族」と呼ぶ。
本人もその愛称を受け入れ、以前に連載していたエッセイのタイトルも編集者の勧めで「貴族天彦が行く」になった。
本人が受け入れられているのならいいのですが
「貴族」
何か馬鹿にされているような感じがして、嫌な気がしますが、
本人が良いと言えばいいのでしょう。
将棋はめっぽう強いので。
この10月からは、毎週日曜日にEテレ「将棋フォーカス」の講師を務めることになった。
番組の収録はもちろんのこと、講座テキスト作りも重要な役割となる。
先々の方針を決める初回の打ち合わせでは、細部まで妥協せずに突き詰めたため十数時間を費やしてしまった。
対局以外にも、徹底的にやる姿が本当に素敵だと思いますし、だからこそ、大きく勝ち越しているのかもしれません。
出場停止処分中の三浦九段がNHK杯に。感想戦動画など。
将棋ソフトの不正使用疑惑で、日本将棋連盟が12月31日までの出場停止処分を下した三浦弘行九段(42)が、23日にNHKEテレで放送された「第66回NHK杯テレビ将棋トーナメント」で橋本崇載八段(33)と対局した。
処分が下ったのは今月12日だが、NHKは「この対局は9月19日に行われたものです」とのテロップで対応し予定通りオンエアした。
対局は、先手の橋本八段が87手で三浦九段を破りました。
戦型は横歩取り。最近はまた中原囲いが流行ってきているのでしょうか.
橋本先生の囲い方が独特で、面白い対局でした。
棋譜はこちら。
感想戦の動画はこちら。
羽生先生が言及「棋士一同で頑張らないと」将棋ソフト不正使用疑惑について
羽生先生が将棋ソフト使用疑惑問題で、言及されていました。
対局前には、日本将棋連盟が棋士に対象に行った説明会に出席。「(棋士から)いろいろな意見がありました。なかなかひとつの方向で行こう、という感じではなかったと思います」と説明。自身は発言しなかったという。
また、連盟は来週にも第三者による調査委員会を起ち上げるが、これについては「きちっと専門の方に入っていただいて、公正な調査をしていただけたら」と話していた。
羽生さんはどちらの味方というわけでもなく、中立な立場なのだなと。